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第9回“明日をめざして・・・感染防止対策を考える会”参加レポート [感染制御]

参加レポートです。





9回“明日をめざして・・・感染防止対策を考える会”



「検証とシステムに基づく感染制御」



平成191027日(土)12:30-16:45



於:大手町サンケイプラザ 4Fホール



主催:サクラ精機株式会社



後援:日本医療機器学会(前日本医科器械学会)





教育講演として、わが東京医療保健大学 大久保憲先生から「感染制御の最近のトピックス」が紹介されました。



診療報酬上の医療安全対策加算や新しいCDCガイドラインについての解説、また、医療法施行規則についての解説もなされました。更に、医療関連サービスとしての寝具類の洗濯条件について、手術時の服装について詳しく説明がなされました。いつもながら、わかりやすく、幅広いお話でした。





続いて、基調講演として、東京医療保健大学学長の小林寬伊先生から「感染制御のこれからの展望2007」と題して、CDCの新ガイドラインやCJD対策のリスク、貸し出し器械、NICUでの感染対策についてお話がありました。CJD対策のリスク評価についても投げかけがあり、考えさせられました。冒頭には医療従事者の責任として、インフルエンザワクチンの接種を早めに行う必要性が強調されていました。





特別講演1として、愛知県厚生連海南病院の島崎豊先生より、「鋼製小物の洗浄の検証」と題して、医療現場における滅菌保証のガイドライン2005と鋼製小物の洗浄ガイドライン2004に沿って評価方法とそのポイントが紹介されました。



目視で洗浄したと思っていても、アミドブラックなどのたんぱく染色液を用いてチェックすると、汚れが付着しているので、普段使用している器材を一度チェックしてみて、洗浄方法を改めて検討し直してみる必要があるとのことでした。



こうした直接法を行った後、インジケーターを用いた間接法を行って、装置が正常に作動しているか否かのチェックを行うことが推奨されるとのことでした。





特別講演2として、大阪大学医学部附属病院の高階雅紀先生より、「医療現場における滅菌保証の最新の話題」と題して、外気圧と滅菌性能の理論的裏付け、蒸気滅菌のメカニズムなど貴重なお話を聴くことができました。



高圧蒸気滅菌装置の中では何が起こっているか、圧力をかけた時、1℃あたり539calの熱を発し、その熱が重要だということや、水は1気圧では100℃、2気圧では121℃、3気圧では135℃になるということを知りました。





全体として大変質の高い凝縮された会で、満席の聴衆は大変満足されたことでしょう。



これからも続けていただきたいと思いました。


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