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ICD講習会(1) [感染制御]

第54回ICD講習会に参加しました。去る10/27東京ドームホテルで台風の中、ICD講習会があり参加してきました。



悪天候にもかかわらず、席はほぼ満席で、大変盛況でした。今回のテーマは、「スタンダードプリコーションの限界と追加すべき対策」と題して、川名先生、草地先生の司会のもと、各論ごとの講義により進められました。



各論は、



1, インフルエンザ



2, ノロウイルス



3, 耐性菌:耐性菌多発時の対策



4, VAP-耐性菌防止のために-



5, 血管カテーテル感染



6, 術後感染対策-今、米国のシステムから学ぶものはあるのか?- でした。



当日、かけもちだったため、2からの受講となりました。



ノロウイルスなど急性胃腸炎の伝播防止対策としては、個室隔離、サージカルマスク着用、排泄物処理時のガウン着用など、接触感染予防策に加えて、飛沫感染予防策も併せてとるべきではないかというお話でした。耐性菌の伝播防止対策としては、標準予防策に接触感染予防策を加え、また環境管理についても厳しく行っていく必要があるというお話でした。細菌検査は重要です。



VAPのお話の中では、抗菌薬投与の有無が予後規定因子となることや、培養検査結果を元により狭域の抗菌薬への変更や中止が検討されるべきであるという説明がありました。また口腔内ケアの重要性も話しがなされました。血管カテーテル感染の話しは、自院の貴重な経験について話され、CV等カテーテルの留置自体がリスクとなるので、常に抜去を検討することが大切であるという話しでした。



最後の話しは、SSIに関して、ポイントを説明された上で、保険会社中心の米国の保健医療に対する疑問を率直な語り口で問いかけられていました。全体を通して、活発な質問がなげかけられ、有意義でエキサイティングな講習会でした。



外も、台風のまっただ中で、東京ドーム周辺の道路にはおびただしい数のビニール傘が散乱するほどエキサイティングでした。


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