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英国感染管理視察ツアー(9) [感染制御]

さてさて、楽しかった旅行記はここまで。



感染管理の話題について少しずつ触れていきます。



ロンドンの病院(ロンドン大学病院、Great ormond street hospital NHS trust)に行ったのですが、手指消毒薬の配置について書きます。



両病院ともに、ゲル状の手指消毒薬がいたるところに設置されていました。Purellブランドの製品で、米国でもよく見かけるブランドです。日本では、臨床検査受託最大手のエスアールエル社がゴージョーMHSという名称で販売しています。英国のものはエタノール濃度や成分が異なるものです。独特の形状のディスペンサーの中身のカートリッジを交換するタイプで、継ぎ足しが不可能で安全性が高い製品です。



ロンドン大学病院では、新棟に伺いましたが、病室は6人部屋でカーテンで仕切られていました。ベッドサイドにはPurellの小型ボトルが、専用のベッドサイドフックで固定されていました。また、ICNらはキーホルダーで消毒薬の携帯用をぶらさげており、すぐにいつでも必要な時に使用できるようにしていました。



これらの施策は、今や日本でもおなじみになってきています。



印象に残ったのは、手洗い場のペーパータオル・ディスペンサーが大きいこと。これは、昨年ハワイの病院に伺った時にも思ったことで、交換頻度が低くて良いらしいです。



米英の病院で共通していたのは、シンクに栓が無いことです。当然オーバーフローも無いので、清潔が保てて、水を不要に溜めることもできないようになっています。failsafeの考え方なのか、そもそも溜める習慣がないのか。



スキンケアローションは院内で1種類を決めて、それを供給しているそうです。何種類も勝手に使うことは禁止しています。理由は、消毒剤との相性、グローブの素材との相性の問題を解消するためだそうです。鉱物性のオイルを使っている場合、ラテックスグローブの素材を劣化させるおそれがあるため、スキンケアローションの組成については、十分に情報をとって採用を検討する必要がありますね。



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高橋 宏美

お久しぶりです。よく私のブログにたどり着くことが出来ましたね。最近あまり書いていないし、幼稚なブログで・・・・。これマラも少しづつ頑張ろうと思います。佐々木さんのように充実したものになっていません。これから時々見せていただいて頑張ってみます。仕事のほうはいかがですか?勉強と仕事両立で忙しく大変でしょうね。私で役立つことがありましたら何でも・・・言っていただければ嬉しいです。

   
by 高橋 宏美 (2007-10-21 20:39) 

高橋宏美

訂正:これマラも⇒これからも
by 高橋宏美 (2007-10-21 20:43) 

佐々木 昌茂

高橋さん

投稿ありがとうございます。
この場でみなさんとの意見交換などもできるようにしたいですね。
http://blog.goo.ne.jp/hiromi-tanngo
by 佐々木 昌茂 (2007-10-21 22:05) 

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