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サイトメガロウイルス感染症 [感染症・感染制御]

サイトメガロウイルスCytomegalovirus:CMVは、ヘルペスウイルスの仲間。
5類感染症に指定されています。

成人の抗体陽性率は高く、自然感染しているようです。

免疫抑制治療時の日和見感染のリスクともなっています。

妊娠時の初感染の場合が問題で、経胎盤感染し、出生児に様々な症状をもたらします。

移植におけるCMV感染症
・直接的影響;肺炎15%、消化器官潰瘍、網膜炎、中枢神経障害
・間接的影響;細菌・真菌感染、骨髄抑制、移植片の拒絶、動脈硬化・血管狭窄
→治療としては、抗ウイルス薬の投与

先天性CMV感染症
主な症状;点状出血または紫斑、周産期発育不全、血小板減少症、肝腫大、脾腫、脳内石灰化、黄疸、小頭症、聴覚障害、溶血性貧血、脈絡網膜炎、てんかん、肺炎、神経学的異常、ビリルビン値異常、ALT値異常 等 ~米国先天性CMV感染症レジストリー786患児情報(知の市場資料より転載)

新生児CMVスクリーニング検査の必要性
早期に発見し、リスク児を同定・フォローすること
遅発性→難聴:早期に補聴器や人工内耳により言語形成をフォローする
発達遅滞:早期に適切な療育を開始する

サイトメガロウイルス・ワクチンの現状
現在、サイトメガロウイルスに特異的なワクチンは無い

求められる対策
・社会への情報提供と認知、妊婦への啓発
・妊婦の抗体検査(CMV-IgG、Ig-M)
・陽性リスク児の早期発見と対応・治療
・ワクチンの開発、治療基準の策定、抗ウイルス薬の開発

ということでした。
血液検査しないと、感染したのかしていないのかわかりにくい感染症のようですね。
妊産婦の方々には大切な検査です。

より正確な情報は、こちらをご覧下さい。
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k03/k03_15.html


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