新型コロナウイルスの5類を受けて [感染制御・感染管理・滅菌・医療安全]
感染制御そぞろ歩きの主幹です。
2019年12月から話題となり、その後世界中で人類が初めて経験するウイルスに対し、ロックダウンを含む緊急対策がとられました。
国内においても、7回の大きな流行の波を経験し、社会活動の強い制限を設けながら、ワクチンの接種をすすめてまいりました。
こうした中で、社会生活は大きく変化しました。
感染症の検査として、抗原検査やPCR検査が一般の方々も日常会話の中で使われるようになりました。
マスク生活があたりまえとなり、換気対策、手指衛生、高頻度に手が触れる環境表面の清浄化などの重要性が医療関連施設のみならず、一般の方々の間でも習慣化しました。
三密を避け、できるだけ感染症の病原体を吸引して感染するリスクを低減するという対策がとられました。
そのため出社を控え、テレワークやオンライン会議などが日常化しました。
一方、飲食業や宿泊業や運輸交通など観光関連産業は大打撃を受けました。
外国人労働者が減り、物流や製造業、建設土木などを中心に、人手不足が深刻化し、その影響は今でも続いています。
そのような中、働き方改革が進み、物流業界では2024年問題が喫緊の課題となっています。
Web3.0やデジタルツイン、メタバース、AIなどのデジタル用語が新聞紙面を踊りますが、さてそれがどのように社会課題を解決するのか、よくわかりません。
社会のデジタル化は、仕事の質を変え、コミュニケーションの形や拡がりにも影響を与えます。
こうした技術変革を活用してチャンスととらえて活躍したいものです。
忘れてはならないのは、ウイルス感染症の分類が変わったからといって、リスクが変わるわけではありません。インフルエンザをはじめ新型コロナウイルス以外にも多種多様な感染症が社会に定着しています。自分自身の健康を自分自身で維持し、体調不良の場合には養生できるような社会をめざすべきです。
そのため、ストレスをためこまず、心身共に健康な生活を送るようにしましょう。
その中で、特に、日常的な手指衛生だけは最低限、忘れずに続けましょう。
Hand hygiene can save your life.